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サイバーセキュリティ対策の3つの基本ガイド

コンピュータのウイルス感染、不正アクセスなどは誰しも耳にしたことがあると思います。2014年を境に、こうしたサイバー攻撃の件数が急増しました。手口の多様化、範囲の拡大化によりインターネットは一種の戦場となっているのです。

「自分は大丈夫」と思っている方は要注意です。2018年にはAmazonのような世界的企業がターゲットにされ、100億円以上の機会損失をだしたケースも。「サイバーセキュリティ対策」は企業にとって最優先課題と言える訳です。

そこで、今回はサイバーセキュリティ対策の重要性と、基本となる3つの対策について詳しくご説明しましょう。

▶︎目次

1.サイバーセキュリティ対策は最優先課題

「なぜサイバーセキュリティ対策が最優先課題なの?」と疑問に思っている方も多いのでは?確かに、企業にとって考えるべき課題は山のようにあります。では、なぜ企業にとってサイバーセキュリティ対策が最優先なのかをご紹介しましょう。

サイバーセキュリティって何?

サイバーセキュリティとは、ウイルス感染や不正アクセスなどの「サイバー攻撃」からコンピュータを、情報を守るための対策です。現在、企業のほとんどが何らかの形でインターネットを利用しています。中には、ネットサービス主体のところも。

インターネットは「開かれたネットワーク」として企業と顧客との架け橋となるとても魅力的なツールです。しかし、誰でもどこでも利用できるだけに、犯罪に利用されやすいツールでも。情報漏洩や情報改ざんなどのリスクがつねにあります。

サイバー攻撃は年々増加している

インターネットの発展と共に、サイバー攻撃の手口も進化を遂げてきました。特に、冒頭で紹介したように、2014年から急激に加速を。2017年には1IPアドレスあたりの年間攻撃件数が、56万件弱にものぼったデータもあるほどです。

つまり、「自分はまだ攻撃されていない」ではなく、「誰もがすでに攻撃を受けている」と認識するべきということ。他の課題を解決する前に、サイバーセキュリティ対策を進めておかないと取り返しのつかない被害を被る可能性がある訳です。

※IPアドレスとはネットワークにおけるコンピュータの住所のようなもの。

NICTER観測レポート2017

2.サイバー攻撃の種類とリスク

サイバー攻撃の恐ろしいところは、主要なものを含めて無数に手口があること。ウイルスに関しては毎日新種が発見されるほどです。今対策をしないと、1年後には対応しきれないことに。まずは、主要な手口から確認しておきましょう。

標的型攻撃

企業がまず注意すべきなのは「標的型攻撃」。特定の標的に対して、ウイルス付きメールや危険サイトを送信するというもの。近年、SNSの発展により、誰でも他人のプライベートを覗けるようになりました。悪意ある第三者にも同様です。

つまり、企業の社員のSNSから個人情報を収集し、あたかも友人・取引先を装ってメールを送信。誤ってメールを開けてしまうとウイルスに感染する訳です。ウイルスに感染したコンピュータは、情報漏洩や情報改ざんなどに利用されます。

ランサムウェア

「ランサムウェア」も古くかある手口ですが、企業にとっては特に注意すべきです。ランサムウェアに感染したコンピュータはコントロールを失い、重要な情報が暗号化されて閲覧できなくなります。暗号化された情報は、身代金要求の人質に。

以前、アメリカにある某病院がランサムウェアの被害に遭い、数百万円もの身代金を支払うという事例がありました。重要な情報が暗号化されるだけに日々の業務が行えなくなり、早期解決のためには身代金を支払うしかないのです。

DDoS攻撃

通販サイトのような、ネットサービスを提供している企業が注意すべきなのは「DDoS攻撃」。複数のコンピュータから、標的のサーバーに対して一斉にアクセスする手口です。大量の情報を処理しきれなくなりサーバーが停止してしまいます。

冒頭で紹介した、Amazonの被害もDDoS攻撃の可能性があります。インターネットを活用したスパイダーネットワークにより、その場になくても大量のコンピュータを制御することが。DDoS攻撃にかかるコストが下がっているのも要因です。

※スパイダーネットワークとはインターネット上でコンピュータ同士を制御しあうこと。

3.サイバーセキュリティ対策の3つの基本

すでにサイバー攻撃に遭っているであろう企業にとって、サイバーセキュリティ対策が最優先課題であるのは確かです。しかし、いざ対策をするとして「何をすれば?」とよく分からないもの。では、まず進めたい3つの対策からご説明しましょう。

セキュリティ対策ツールの導入

サイバーセキュリティ対策でまず導入したいのが「セキュリティ対策ツール」です。セキュリティ対策ツールとはファイアウォールやウイルス対策ソフト、侵入検知システム(IDS)など。サイバー攻撃を検知・排除するためのツールのことです。

社員教育の徹底

「社員教育の徹底」は、サイバーセキュリティ対策において必須。たとえ対策ツールを導入しても、社員が無関心では十分に効果を発揮できません。ウイルス付きメールを社員が開けていたのでは、いくら対策ツールでも守りきれないのです。

万が一の対策マニュアル作成

現状、サイバー攻撃から100%守ることはできません。「絶対に守る」から「万が一に備える」と考え方を変えましょう。万が一、サイバー攻撃に遭ったとして、少しでも情報を守るのにはまず何をすべきかをマニュアル化しておくと良いです。

4.まとめ

毎日、毎分、毎秒、インターネット内ではつねにサイバー攻撃が行われています。いつ被害に遭っても不思議ではありません。すでに攻撃されている可能性があるからこそ、企業にとってサイバーセキュリティ対策は最優先事項なのです。

サイバーセキュリティ対策の基本は「セキュリティ対策ツールの導入」「社員教育の徹底」「対応マニュアルの作成」の3つ。さらに、定期的に社内のセキュリティ状況を、世界的な情勢を調査し、対策を検討しなおすことも重要と言えます。

ぜひ、紹介したサイバー攻撃の種類とリスクを参考に、企業でのサイバーセキュリティ対策を検討してみてください。

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