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セキュリティ対策ツールとは?

インターネットを始めとした「ネットワーク」はとても便利な反面、サイバー攻撃などのリスクにも晒されます。2018年9月、国内大手の仮想通貨取引所が不正アクセスの被害に遭い、8億円以上もの仮想通貨が流出するという事態に。

現在、規模の大小に関わらず、各企業には適切なネットワークセキュリティが求められています。セキュリティ対策に必須なのが「セキュリティ対策ツール」。しかし、大半の企業はセキュリティ対策ツールについて十分な知識のない状況です。

そこで、今回はセキュリティ対策ツールとは何か?セキュリティ対策ツールの種類と機能についてご説明しましょう。

▶︎目次

1.セキュリティ対策ツールとは

「セキュリティ対策ツールとは?」と聞いて、「セキュリティを強化するもの」とイメージはできると思います。しかし、どのような脅威があり、なぜ対策すべきなのか理解できていないもの。では、セキュリティ対策ツールとは何かから見ていきましょう。

多様化するインターネットの危険

セキュリティ対策ツールとはその名の通り、「ネットワークの脅威に対して、セキュリティレベルを強化してくれるツール」のこと。セキュリティ対策をパッケージ化したソフト、システムのことで市場には様々な機能を搭載した商品が流通しています。

現在、インターネット上だけでウイルス、DDoS攻撃、マルウェア、ランサムウェア、標的型攻撃など様々な脅威が存在しています。特に、ウイルスに関しては毎日1,2件、ランサムウェアでも年間数件〜十数件の新種が発見されるほどです。

セキュリティ対策ツールは必須!

インターネット上の脅威(サイバー攻撃)が多様化する現状において、企業ではネットワークセキュリティの強化が求められています。万が一、社内のコンピュータがウイルスに感染し、顧客情報が流出でもすれば取り返しのつかない問題に。

すべての脅威に対して100%対策することは難しくとも、「セキュリティ対策ツール」を利用することで主要な脅威から身を守ることはできます。インターネットに接続されたコンピュータを利用するからには、セキュリティ対策ツールは必須でしょう。

2.セキュリティ対策ツールの種類

セキュリティ対策ツールとはコンピュータには必須のセキュリティ強化ツールとのこと。しかし、脅威に種類があるように、対応するセキュリティ対策ツールにも種類があります。では、主要なセキュリティ対策ツールの種類と機能をご説明しましょう。

ファイアウォール

ファイアウォール(防火壁)とは、外部ネットワーク(インターネット)と内部ネットワーク(社内)でやり取りする情報を監視するセキュリティ対策ツールのこと。主に、外部からの不正アクセスに対して監視・遮断する機能があります。

ファイアウォールではパケット(情報の塊)から送り主、送り先の情報を読み取ることで信用できるかどうかを判断することが。また、内部から不正に送信されようとした情報に対しても、自動で通信遮断をする機能も搭載されています。

ウイルス対策ソフト

ウイルス対策ソフト(アンチウイルス)とはその名の通り、コンピュータウイルスを検知・排除に特化したセキュリティ対策ツールです。コンピュータに侵入したウイルスは、記録された情報の窃取・破壊・改ざんなど様々な不具合を引き起こします。

また、外部プログラムやメール(添付ファイル)などインターネット上だけでなく、USBメモリ(ウイルス付き)などから物理的に感染することも。毎日新種の見つかるウイルスに対抗するには、つねに最新のものを導入しておくことが必須です。

侵入検知システム

侵入検知システム(IDS)とは外部からの不正アクセスを検知し、管理者に対して警告を発するセキュリティ対策ツール。ファイアウォールではチェックしきれない範囲まで検知することから、組み合わせることでより強固な対策ができます。

また、IDSの他に、「IPS(不正侵入防御)」と呼ばれるツールも。IDSが検知・警告するのみなのに対して、IPSはネットワークの遮断までを行います。他のツールとの関係上適さないこともあるので、状況に応じて使い分けるのが良いです。

認証システム

ネットワーク認証システムとは、サービスにアクセスしてきたユーザの権限を確認し、アクセスの許可・拒否を判断するセキュリティ対策ツールのことです。「本人認証」や「メッセージ認証」、「時刻認証」や「2段階認証」などいくつか認証方法が。

認証システムを導入することでボット(不正システム)からの、権限のないユーザからのアクセスを遮断できます。ID/PWだけでは総当たり攻撃により解析される恐れが。今後、認証システムによるより複雑な確認が主流となるでしょう。

アプリケーション制御

アプリケーション制御とは該当アプリに有害な情報が含まれていないか、起動させても問題ないかを判断するセキュリティ対策ツール。あらかじめ設定しておくことで、決められたアプリ以外起動しないようにコンピュータの制御も可能です。

企業では日々、あらゆるアプリケーションを使用して日常業務を行っています。しかし、流通するアプリのすべてが100%安全だとは限らないもの。アプリケーション制御をすることで、100%安全の確保されたアプリだけを導入できる訳です。

3.まとめ

セキュリティ対策ツールとはインターネットを始め、様々な脅威に対してセキュリティを強化するためのツールのこと。現在、インターネット上だけでウイルス、DDoS攻撃、マルウェア、ランサムウェア、標的型攻撃と様々な脅威が素材しています。

これら脅威に対して個々に、または統合的に対策できるのがセキュリティ対策ツールという訳です。例えば、ファイアウォールやウイルス対策ソフト、侵入検知システムなど。情報の安全を確保するには、どのツールも欠かせないものと言えます。

ぜひ、紹介したセキュリティ対策ツールとは何かを参考にし、様々な脅威に対する対抗策を検討してみてください。

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